脳が活性化して、記憶力アップ!認知症予防に「ひとり言」の驚くべき効果
画像を見る 口を動かし、声を出すことで脳が刺激される(写真:PIXTA)

 

■否定的でネガティブなひとり言はNG

 

鏡に映った自分の顔を観察し、声に出して分析したり評価したりすることは、効果的な“ひとり言トレーニング”になる。

 

「目の前の自分の姿を見ながら、感じたことを素直に表現してみましょう。

 

『ちょっとシワが目立ってきたな』『今日は肌の調子がいいな』などとつぶやく。その後には、どうすればいいか自問自答してください。

 

効果的なひとり言は、もう一人の自分と対話することです。自己との対話で頭をフル回転させると、成長するヒントが見えてきます。また、自らと対話することで客観的な視点で自分を見ることができます。

 

ひとり言でのNGワードは『どうせ私は……』です。

 

すべてが否定されてしまう文脈になるネガティブな言葉は、視野を狭めます。脳の働きを抑え、フリーズさせてしまうのです」

 

寝る前のひとり言では、自分にほめ言葉や励ましを贈るようにすることが大切だという。

 

「自らが発する言葉には、自己肯定感を強めたり、意識を切り替えたりする力があります。ベッドに入って、一日を振り返って『今日も頑張ったな』など自分で自分をほめるひとり言を口にするだけで気持ちが安らぎます。

 

たとえ落ち込むようなことがあっても『大丈夫、必ずよくなる』とおまじないのようにつぶやきましょう。また感謝の言葉をつぶやくことで、心を落ち着かせることもできます。

 

不安がなくなりリラックスした状態に。睡眠の質が向上し、日中に活発に働いた脳のリカバリーもしっかり行われます」

 

最後に加藤先生はこう語る。

 

「ひとり言をつぶやくことで、脳の活性化だけでなく、人生をより楽しく生きるヒントが見えてきます。脳は何歳になっても成長します。それを支えるのがひとり言なのかもしれませんよ」

 

人前では恥ずかしいかもしれないが、誰もいない場所でなら平気。ひとり言をブツブツつぶやいて認知症を防ごう!

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