ほうれん草とベーコン、大根としらす…意外な「NG食べ合わせ」が栄養素を無駄にする!
画像を見る ほうれん草の豊富な鉄分の吸収をベーコンが妨げてしまう(写真:SORA/PIXTA)

 

■お味噌汁にはワカメとねぎよりワカメと豆腐

 

「ワカメとねぎは味噌汁の定番ともいえる組み合わせですが、栄養学的には好ましくありません。

 

ワカメにはカルシウムが多く含まれているのですが、ねぎと一緒に食べると、ねぎの成分がカルシウムの吸収を妨げてしまいます。

 

カルシウムを効率よく摂取するに当たっては好ましくないのです。

 

栄養素が豊富なワカメを味噌汁の具にする場合は豆腐を合わせるのがおすすめです。ワカメなどの海藻に含まれるカルシウムは、豆腐に含まれるタンパク質によって吸収されやすくなります。

 

また、豆腐にはカルシウムの働きをよくするマグネシウムも豊富です」

 

ティータイムのときの紅茶の飲み方にも気をつけたいことが。

 

「紅茶が持つテアフラビンは強い抗酸化力を持ち、殺菌や風邪の予防に対して効果・効能があり、インフルエンザ予防効果も期待される成分です。

 

しかし、レモンに含まれるクエン酸によりテアフラビンの効果が薄くなります。

 

抗酸化力を無駄にしないためには、英国式にミルクティーか、ストレートティーを。これなら問題ありません」

 

お正月によく食べる紅白なます。大根とにんじんの組み合わせもじつはよくないという。

 

「にんじんに含まれるアスコルビナーゼという成分は、大根に多く含まれるビタミンCの吸収を妨げます。ビタミンCが不足すると疲労や筋力低下を感じます。

 

きゅうりとトマトも定番の組み合わせですが、きゅうりにもアスコルビナーゼが含まれていて、トマトに含まれるビタミンCの吸収を妨げるので、いい組み合わせではありません。

 

ただし、アスコルビナーゼは酢や熱に弱い性質がありますので、お正月の『紅白なます』は理にかなっているのです」

 

海産物の組み合わせでも、効率よく栄養を摂取するという観点から、おすすめできないものがある。それがホタテとイクラだ。

 

「ホタテなど二枚貝全般に含まれる酵素アノイリナーゼが、イクラが豊富に含むビタミンB1を破壊してしまう可能性があり、効率よく摂取できません。

 

ビタミンB1が不足すると、疲れやすくなったり、体がだるくなったりなどの不調を引き起こすことがあります。重症になると、手足のしびれが出ることも。

 

イクラとホタテのような二枚貝を食べるときは、別々に食べるか、貝類を加熱してから食べるようにしてください」

 

海鮮丼を食べるときには注意!

 

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