医師が教える「更年期障害を乗り切りための10カ条」
更年期の時期や感じ方、軽い重いの程度や表われる変化などは千差万別。100人いれば100通りあるといわれるが、その症状はストレスが大きく影響するそうだ。家庭や職場でのストレスを回避することも、症状を軽くするひとつの要因。平山惠子産婦人科小児科クリニック院長は言う。
「妊娠・出産といった生殖機能は失われますが、その負担から解放されるということにもなります。更年期は体が新しいバランスを取りながら、その後の人生を元気に過ごしていくための準備期間ともいえます」
そこで平山院長に、更年期で戸惑う女性が心しておきたい10カ条を教えてもらった。
【1】目の前にあることだけに集中しよう
【2】一度にひとつのことだけを考えるようにしよう
【3】悩みは親しい人に相談しよう
【4】何かを決めたらすぐ行動しよう
【5】趣味の時間を作ろう
【6】体をリラックスさせる時間を作ろう
【7】睡眠、食事など生活のリズムを守ろう
【8】仕事と家庭を上手に切り替えよう
【9】ストレスがたまっていることを自覚しよう
【10】「嫌なことを考えまい」とするのではなく、「放っておく」感覚を身につけよう
「女性ホルモン欠落」「自律神経失調」「うつ症状」の3つが組み合わされ日常生活に支障をきたす場合、単なる更年期ではなく「更年期障害」となる。軽い人、中程度の人、障害を発症する人の割合は1:1:1くらいとのこと。重い場合には「ホルモン補充療法(HRT)もあるので、婦人科の病院で専門医の受診を。
「軽く考えすぎるのも、重く考えすぎるのもよくない。『誰もが通る道』と前向きに受け入れるようにしましょう」(平山院長)