「老後のためにお金を貯めなきゃ」とわかっちゃいるけど貯められない——。そう嘆くあなたに必要なのは、お金にまつわる“体質改善”。今からでも老後の資金を貯められる体質に変わるための方法を教えてもらいました!
「そんなに贅沢しているつもりはないのに、お金が貯まらないという相談をよく受けます。OLになったばかりの私もそうでした」
こう語るのは新著『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)が話題のファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん。当時、実家暮らしだった風呂内さんだが、OLになって3年間で貯金額はたった80万円だったとか。
「ところが一人暮らしの同期の同僚が400万円貯めていると知り、大ショック。それが私が“貯蓄”に目覚めるきっかけでした」(風呂内さん・以下同)
一念発起でお金の勉強と貯蓄を始めた彼女は1年間で160万円貯金。一人暮らし用のマンションを購入したのを皮切りに、結婚した現在では夫婦で4つの物件を所有するまでに資産を蓄財。いったい彼女の中で何が変わったのか?
「一言で言えば“貯め体質”になることができたということです。まず貯金の目的をはっきりさせる。私の場合はマンション購入でしたが、いまは老後の生活に不安を持つ人が多い時代。老後までにあと1,000万円貯めることを目的にするのもいいかもしれません」
そこで、風呂内さんが“貯め体質”になるための改善点を伝授。次に挙げる問いに答えられるようになれば、自然と“貯め体質”に変身していくはず。
【問1】自分のクレカがいくら使うと何ポイント付与か言える
超低金利時代にはクレカのポイントで得をすることも見逃せない。
「ポイントの還元率はクレカによって違います。たとえばヤフージャパンJCBカードは通常1%。スマホでヤフーショッピングに利用すれば3%。自分の利用範囲でもっとも還元率がいいものを探し、それをメインカードにすることが大切です」
いまだに年会費を払って、ポイント還元率0.5%のクレカを使っている人は一度クレカを見直してみてはいかがだろうか?
【問2】今月の電気代を言える
電力自由化から2年余り。電力プランの見直しも大きな節約に。
「ネットの比較サイトで簡単に比較できます。そのためには、今月の電気料金の明細を手元に置いて、アンペア数や使用電力を確認すること。その月のガス代や水道代もそらで言えるようになれば、貯め体質が身についた証しです」
【問3】今月の生命保険支払額を言える
「その人の年収の3倍+子ども1人につき1,000万円がひとつの目安」
と、風呂内さん。つまり年収500万円で子ども1人の人なら受取額2,500万円の保険で十分という。保険料の見直しで月々の支払額が軽減される可能性は高い。
【問4】今月の携帯電話請求額を言える
最後は最近の家計で不可欠になった携帯料金の見直し。
「まずデータ使用料が自分にあったプランに入っているかの確認から。1ギガ程度しか使っていない人が5ギガまで定額プランに入っていたらプラン変更で数千円安くなります。またiPhoneなど特定機種にこだわらない人は格安スマホへの移行も検討してください」