■家族の協力が必須。家計の状況を全員で共有しよう
「重要なのは、現金主義の習慣をつけること。クレジット払いなどのポイント還元は魅力的ですが、家計簿をつける必要がないのは、財布に残っている現金を見れば、週予算の残額が見えるからです。ほかの決済方法を併用すると支出の管理が煩雑になり、結果、食費の抑制になりません」
途中でお金が足りなくなったら「予備のお金」で乗り切るが、翌週はこの金額を差し引いた予算でやりくりすることを忘れずに。
1週間がたったら財布をリセット。これをひたすら繰り返そう。
「もし財布にお金が残ったら、貯金しても使ってもOKです。ただし、成功には家族の協力も欠かせません。せっかく〈1週間サイフ〉を作っても、ほかの家族が別で食費を無駄遣いしていたら、意味がありませんからね。そのためにも、食費の定義づけを話し合う際に、家計の状況を家族全員で共有しましょう」
毎月8万円の赤字に苦しんでいたある40代の夫婦は、中学生と小学生の子ども2人に窮状を明かしたうえで、「1週間サイフ」を実行。
すると、共働きで忙しい両親に代わって子どもたちが自炊をするようになり、総菜などで月に11万円かかっていた食費が約5万円にまで減少。借金完済のめどもつき、あとは家計を黒字に転換していくだけという。
まさに、食費を制するものは家計を制す! お財布ひとつで始められるカンタン節約術で、今度こそ貯蓄体質を目指しませんか?