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新品同様なのに安い「リファービッシュ品」が注目を集めています。

 

リファービッシュ品とは整備済製品や修理再生品などともいわれ、初期不良などでメーカーに返品されたものの部品を入れ替え修理して販売するものです。スマホやテレビ、洗濯機、冷蔵庫など幅広く扱われるようになりました。

 

古いものがそのまま売られることの多い一般の中古品と比べて、リファービッシュ品は修理点検済みですから安心感があります。また、保証がつくので、不具合が起きてもサポートが受けられます。

 

こうしたリファービッシュ品には2種類あります。

 

1つはNECやパナソニック、日立、アップルなどメーカー自身が修理、販売するものです。不具合のあった箇所は新品の純正部品と交換され、メーカーが最終点検を行います。保証期間は新品同様の1年間が多いです。

 

もう1つは「サードパーティ」と呼ばれる中古品販売業者などが修理したものです。業者独自の基準で修理点検を行うので、部品は純正品とは限りません。保証はつきますが、期間は業者によります。

 

■メーカーの公式サイトなどからネットで買うのが中心

 

リファービッシュ品のメリットは、なんといっても新品より安いこと。アップルのアイフォンは最大15%引き、家電などは3~4割引きもあります。ただし、一般の中古品と比べると多少割高です。また、リファービッシュ品の中でも、メーカーの修理品はサードパーティのものより割高です。修理点検の精度、保証の有無や期間など、商品に対する安心感と金額のバランスで考えましょう。

 

もう1つのメリットは環境にやさしいことです。近年は“大量生産大量廃棄”からの脱却、環境の保護が重要課題になっていますが、リファービッシュ品の購入で私たちも少し貢献できるでしょう。

 

いっぽうデメリットもあります。たとえば性能は新品同様でも、外見にキズのあるものもあります。また、すべての型式や色などが揃っているわけではありません。欲しい商品が見つからない、人気商品は売り切れ続出ということも。

 

リファービッシュ品はビックカメラなど実店舗での販売もありますが、メーカーの公式サイトや楽天市場などネットショッピングが中心です。商品ページに写真はあっても商品名と品番、価格以外の詳しい情報はほとんどありません。

 

まずは家電量販店などで、欲しい商品を選びましょう。そこで品番をメモ。その品番でリファービッシュ品を探すといいでしょう。

 

安さでいうと、アウトレット品もあります。これは在庫品や旧モデル品、量販店での展示商品など、リファービッシュ品とは値下げの理由が違いますが、許容できる理由なら購入候補になるでしょう。

 

2025年1月の実質賃金は3カ月ぶりのマイナスで、家計は厳しいままでしょう。リファービッシュ品なども選択肢に加え比較して、賢い買い物を心がけましょう。

経済ジャーナリスト

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