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(写真・神奈川新聞社)

県立湘南高校(藤沢市)の卒業生らでつくる親睦会「竹馬会」の集会が21日、同市内で開かれ、2010年にノーベル化学賞を受賞した米国・パデュー大学特別教授の根岸英一さん(80)が同期生と対談した。根岸さんは米国での研究生活や暮らしぶりを振り返りながら、懐かしい面々との旧交を温めた。

竹馬会は1953年に同校を卒業した同期生らで結成された。会員が語り手となる対談形式の交流会「サロン」を定期的に開催し、各界で活躍した級友たちの人生体験や知識に耳を傾けてきた。

根岸さんもノーベル賞受賞後に入会。1年ほど前からサロンの語り手の打診があり、生活拠点を置く米国から帰国する機会に合わせて駆け付けた。

根岸さんは米国・ペンシルベニア大の留学時代について、「化学界の大物たちが続々と講演に来る。でも、あの人たちも同じ人間。私も頑張ろうと思った」と回顧。「国でも大学でもなく、選ぶ基準は個人。自分に合う良い先生を求めていくことを若者たちに勧めたい」と経験を語った。

日本の科学技術については、「ノーベル一流国にはなったが、超一流は米国、英国、ユダヤ人だけ」と指摘。「ユダヤ人は家庭内での早期教育がしっかりしている。(差を詰めるには)国単位より家庭単位での取り組みにかかっているのかもしれない」とした。

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