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(写真・神奈川新聞社)

現金授受問題で不起訴処分となった甘利明前経済再生担当相(衆院13区)は6日、大和市の事務所前で記者会見し、「きょうから少しずつ復帰する」と述べ、政治活動の再開を表明した。中断していた第三者による調査も、不起訴を受けて再開させ、説明責任を果たす意向を明らかにした。甘利氏は閣僚辞任を表明した1月28日の会見以降、6月1日の国会会期末まで、病気療養を理由に国会を欠席していた。

甘利氏は冒頭、「多大なご迷惑とご心配をお掛けしている地元・神奈川、国民のみなさまに深くおわび申し上げる」と陳謝。「初挑戦の気持ちに返ろうと思っている」と述べ、この日から後援会関係者の訪問を始めたことを明らかにした。

あっせん利得処罰法違反容疑の不起訴処分は「真摯(しんし)で丁寧な説明を受け止めていただけたのではないか」と評価する一方、「違法でなくとも不適切な面があったと報道されている。事実関係をきちんと把握しておく必要がある」と強調。「必ずお約束を果たす」と述べ、調査結果を公表する意向を示したが、時期は明らかにしなかった。

甘利氏は体調について「いまだに薬に頼っている」と説明。主治医から「やりがいを持つことが回復を後押しする」と助言されたという。

甘利氏と元秘書は3月、都市再生機構(UR)の補償をあっせんした見返りに千葉県の建設会社から現金を受け取ったとして告発された。東京地検は甘利氏を任意で聴取したが、5月31日に嫌疑不十分で不起訴処分にしていた。

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