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(写真・神奈川新聞社)

横浜市西区の藤棚商店街で、昭和を彩った映画のポスターを掲示したり、無声映画の上映などを行う「シネマアートフェスタ2016」が、24日まで開かれている。昨年2月に同商店街に開館した客席28席の日本で一番小さな映画館「シネマノヴェチェント」のオーナー箕輪克彦さんと商店主らが企画した。イベント中の来街者延べ5千人増を目標としている。

同商店街には1970年代まで市電の停留所があり、造船所で働く人や市内各地からの多くの買い物客でにぎわいをみせていたという。今でも県内有数の元気な商店街として知られるが、周辺地域以外からの来街者は少なくなっているうえ、10年ほど前からはコンビニエンスストアの増加や大型スーパーの出店があり、住民の高齢化などもあって客足が落ちているという。

そこで集客のため、商店街の歴史に根差したイベントを企画した。かつて、2館の映画館があったという。藤棚一番街協同組合の米山博之理事長は「その頃の商店街は、日々の買い物だけではなく、映画という文化を通しての交流の場でもあった。その雰囲気が再現できれば」と話す。

同商店街には老舗商店が多く、昭和の風情が残る。そうした街並みを生かし、参加16店ごとにテーマを設定。シネマノヴェチェントと縁が深く、昭和の映画ポスターを数多く描いた大家・檜垣紀六さんの手掛けた、「チャップリン モダンタイムス」や「バッドマン」「エデンの東」「ルパン三世カリオストロの城」など、代表作125点を展示する。

23日午後6時半からは、銭湯「萬歳湯」で、「幻の名作特別上映 無声映画鑑賞会」を開催。無声映画「月世界の女」を上映し、活弁士が台詞を読み、生演奏も付く。箕輪さんは「映画の原点を楽しんで欲しい」と話している。参加費は無料で、事前申込制。定員60人になり次第締め切り。問い合わせは、シネマノヴェチェント電話045(548)8712。

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