(写真・神奈川新聞社)
横浜の都心臨海部を周遊する水陸両用バスの社会実験が27日始まり、神奈川県横浜市西区みなとみらいの日本丸メモリアルパークで式典やバスの公開、関係者の試乗などが行われた。事業者である日の丸サンズ(東京都文京区)の富田浩安社長は「2020年の東京オリンピックに向け、観光の目玉となるよう努力する」と話した。市民利用開始は8月10日ごろを予定している。
同社や市などによると、バスは日本丸メモリアルパークか赤レンガパークをスタートして陸上を走り、同メモリアルパーク内のスロープから進水。新港ふ頭を一回りするなど2ルートを想定しており、所要時間は約70分。1日各5便で料金は大人3,500円、小学生以下1,700円。
バスは1台約1億円をかけた特注品で長さ約12メートル、幅約2.5メートル、高さ約3.8メートル。定員44人。二つのエンジンを積み、陸上はタイヤで、海上は車体後部のスクリューとかじで進む。
試乗では、大きな水しぶきを上げながら海に進水するバスの迫力に、歓声が上がった。進水の際は客席に水しぶきが飛ぶなど迫力満点だった一方で、海上では揺れも少なく、関係者らはアテンダントの観光案内を聞きながら快適な海の旅を堪能した。
社会実験の期間は20年3月末まで。同社とともに事業を担うシティアクセス(横浜市中区)の藤木幸太会長は「社会実験を成功させ本事業として展開することを目指す」と話している。
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