(写真・神奈川新聞社)
三浦半島産の素材にこだわった新たな飲食メニューづくりに、県が取り組んでいる。地場の農水産物に恵まれた地域性を生かし、半島全体の集客アップにつなげる試みだ。メニューの考案は人気シェフの川越達也さんが担当。10月末にもお披露目される予定で、エリア内の飲食店で広く普及させる準備も整えている。
三崎マグロに三浦ダイコン、葉山牛-。おなじみのブランド産品はもちろん、近年は鎌倉野菜や佐島のシラスなども人気を呼んでおり、半島エリアは県内屈指の食材の宝庫とされる。
県は、こうした特産品を有機的に結び付ける形で三浦半島メニュー「LAUMI(ラウミ)」を売り出したい考え。4市1町と共同で取り組む「三浦半島魅力最大化プロジェクト」の一環で、日帰り旅行など短期滞在型の観光客が多いこともグルメに力を入れる理由の一つだ。
メニューづくりをシェフでタレントの川越さんに依頼。「特に30~40代のファミリー層の知名度の高い人を選んだ」(県横須賀三浦地域県政総合センター)とし、半島産の農水産物や加工品のリストを提供済み。和洋中のジャンルにこだわらず、広く飲食店で扱ってもらえる数種類の料理をオーダーしている。
新メニューは10月下旬に発表予定。その後、希望する飲食店にレシピを提供し、11月中旬をめどに各店舗で売り出してもらう予定だ。同センター担当者は「三浦半島の素材をうまく使って、斬新な食べ方を提案してもらえれば」と話している。
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