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(写真・神奈川新聞社)

横浜市神奈川区の大口病院の点滴連続殺人事件を受け、市は11日、同病院で4時間にわたり臨時の立ち入り検査を行った。市職員の医師や薬剤師ら8人体制で、患者の死亡が相次いだ4階病棟を中心に点滴の管理方法や職員の勤務体制などを確認した。今月中にも結果をまとめる予定。

 

検査では院長や看護部長、事務長らからの聞き取りを実施。事件当時、点滴は病棟1階の薬剤部から3連休で使う分をナースステーションに運び、施錠していない状態で保管していた。事件後は1日分をナースステーションの施錠した戸棚で管理するよう改めた。病棟内に防犯カメラも設置した。

 

市によると、医療法上は点滴の管理に施錠を求めていないため、市健康福祉局の担当者は「病院が事件を重く受け止めたのでは」と話した。当直体制は看護師2人、警備員1人だったが、警備員を4人に増員。看護師も日によって3人にした。市は、事件前の当直体制についても問題ないとしている。

 

7、8月に病院内のトラブルに関する情報提供が市に寄せられていたことについて、病院側は9月の定期立ち入り検査の際、「解決済み」と説明していた。院長はこの日の検査で「(当時は)事件が起きるとは思っていなかった」と話したという。

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