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(写真・神奈川新聞社)

 

生活保護業務を担当する小田原市生活支援課の職員が不適切な表現をプリント・刺しゅうしたジャンパーやポロシャツを作成・着用していた問題で、同課が「SHAT」(生活・保護・悪を撲滅する・チーム)などの表現を使った物品を、他に7種類作成していたことが9日、分かった。ジャンパーを作成した2007年度からほぼ毎年、新たな物品を作成し続けていたが、同課は「(不適切な表現に)気付かなかった」とした。

 

7種類全てに、「SHAT」の文字が使用されていた。同課によると、フリースの上着、マウスパッド、ボールペンは一時期、職場で使用。半袖シャツは受給世帯訪問時にも着用していたとみられる。携帯ストラップやマグカップ、パッド、ペンは異動する職員への記念品や出産祝いの返礼品として、Tシャツは保護費支給日100回を迎えたベテラン職員をねぎらう目的でそれぞれ作成されたという。

 

ポロシャツ発覚後、市がOBを含めて報告を求め、明らかになった。「SHAT」の文字を使った物品を相次いで作成した点について、栢沼教勝課長は「SHATがシンボルマーク的な言葉になり、意味を深く考えず、チーム名としてしか認識していなかった」と説明した。

 

市は同日、大学教授や元ケースワーカー、元生活保護利用者ら有識者を交えた検討会を今月下旬にも開催する、と発表した。ジャンパーなどを作成するに至った原因を検証し、年度内に改善策をまとめる。また今月中旬に全職員を対象とした人権に関する研修、3月初旬にケースワーカーを対象に心構えなどを学ぶ研修もそれぞれ実施するとした。

 

【新たに判明した関連物品】
※かっこ内は作成時期・個数

(1)フリースの上着(2008年・計4枚)
(2)半袖シャツ  (11、12年・計4枚)
(3)携帯ストラップ(13年・計4個)
(4)マグカップ  (14年・1個)
(5)マウスパッド (14年・計5個)
(6)Tシャツ   (14、15年・計54枚)
(7)ボールペン  (16年・計40本)