(写真・神奈川新聞社)
チケット販売大手「ぴあ」は20日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区の三菱地所が所有する土地を借り受け、収容1万人規模の大型音楽アリーナを建設することを発表した。開業は2020年春を予定し、同社はホール・劇場の運営事業にも本格的に参入する。音楽ライブ市場の成長に加え、同年の東京五輪を控えたホール・会場不足をにらみ、アリーナ建設に踏み切ったという。
建設予定地は、横浜銀行本店に隣接する横浜市西区の同地区38街区で、敷地面積1万2千平方メートル。アリーナは地上4階、地下1階、高さ約32メートルで、延べ床面積は約2万1千平方メートル。17年12月着工、20年春開業の予定で、初期投資費用として約100億円を想定する。
収容客数は約1万人で、同規模の民間企業の単独主導によるアリーナ建設と運営は国内でも初という。ぴあは「民間の視点を生かして音楽業界のニーズを丁寧にくみとり、見る側と演じる側双方に最適化した、新タイプのアリーナを目指したい」としている。
音楽ステージを想定しているが、スポーツなどにも対応するという。一部飲食店も入る。「周辺の集客施設、エンターテインメント関連企業、市とも連携し、MM21地区の活性化に貢献したい」としている。
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