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(写真・神奈川新聞社)

 

地上3~10メートルに張り巡らされた巨大な網の上で自由に遊ぶことができる有料施設が23日、足柄森林公園丸太の森(南足柄市広町)に誕生した。指定管理者の足柄グリーンサービスが新たな目玉にと、フランス生まれの“空中の遊び場”を導入。オープン初日から多くの家族連れが訪れ、網の上を飛んだり跳ねたりして遊ぶ子どもたちの歓声が森の中にこだました。

 

お目見えしたのは「森の空中あそび『パカブ』」。パカブは漁師の高齢化や若者の島離れが進むフランス・グロワ島で、編んだ漁網やロープなどを使った遊び場として考案された。2008年にグロワ島に第1号が開設、フランス23カ所、イギリス5カ所でオープンしているという。

 

アジア初上陸で世界最大級の、丸太の森のパカブは入り口近くの敷地約2,300平方メートルの、地上3~10メートルの高さに設営された。足元の網は固定されていないため、歩くだけで大きく波打つ。一方、通路の両側や広場の周囲にも網が張られており、落下防止の器具を着けずに自由に動き回ることができる。

 

利用者は大人も子どもも一緒になって網の上でジャンプして普段より高く跳べる気持ちよさを味わい、ボール遊びもできる広場では不安定な足場でボールを投げたり蹴ったりする難しさに手こずっていた。網の滑り台やキッズ専用のプレーゾーン、網の上でくつろげるエリアなども用意されている。

 

横浜市戸塚区から両親と姉と来場した小学2年の高橋知華さん(7)は「足元がボヨンボヨンして楽しかった」と汗だくになりながら笑顔で話した。

 

利用料は1回2時間2,500円で、3~6歳は700円、2歳以下は無料。営業時間は午前9時から午後5時まで。毎週月曜日は定休。問い合わせはパカブ事務局・電話0465(46)8879。

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