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(写真・神奈川新聞社)

 

芥川賞作家の新井満さん(71)が4日、横浜市神奈川区の区民文化センター「かなっくホール」で催された歌声サークルの集いに登場した。約300人の観客を前に、朗読とトークを交えながら、自ら作曲し、訳詞して作り上げた「千の風になって」の誕生秘話を披露。命は永遠に滅びないという世界観や、生きる喜びについて語った。

 

同区は新井さんにとって北海道七飯町に移住する前に約30年暮らした思い出のまち。当時、近所に住んでいた「横浜歌声の会・涼風」の代表・石原裕子さんが、手紙を送ったのをきっかけに親交を深め、今回の“里帰り”が実現した。

 

新井さんは「神奈川区は、定年退職するまで暮らしたまち。会社勤めをしながら執筆創作活動をして芥川賞を受け、3人の子どもたちを育て上げた。思い出も多い。詩と歌を通じて“第二のふるさと”に恩返しができてうれしい」と笑顔を見せた。

 

「千の風になって」「イランカラプテ」「この街で」を歌い、朗読した新井さんは「亡くなった人の思いは、家族や仲間の心の中でずっと生き続ける。いのちある限り生きよう」と詩に込められた思いを説明し、呼び掛けた。

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