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(写真・神奈川新聞社)

 

住宅火災多発、死者も 消防が注意呼び掛け 空気が乾燥する季節を迎え、横浜市内で住宅火災が多発している。29日には2件が相次いで発生し、2人が死亡した。今月26、28日にもそれぞれ1人が亡くなる火災があり、市消防局は「火を使うときはその場を離れないことが鉄則」と注意を呼び掛けている。

 

29日はマンションと一戸建てで火災が起きた。

 

午前8時50分ごろ、同市港北区日吉本町1丁目、無職女性(80)方から出火、マンション1室約20平方メートルを焼いた。女性は病院に搬送されたが、間もなく死亡した。

 

午前9時55分ごろには、同市中区西之谷町、無職男性(77)方から出火、木造2階建て約90平方メートルを全焼したほか、隣家にも延焼した。焼け跡から1人の遺体が見つかり、山手署は連絡が取れなくなっている男性の妻とみて身元を調べている。

 

市消防局によると、今年発生した住宅火災は今月28日現在270件で、死者は22人(ともに速報値)。今月に入ってからは31件に上り、特にここ数日で急増している。出火原因は、減少傾向にあるものの「こんろ」が目立つという。

 

横浜地方気象台によると、県内は今月、移動性高気圧に覆われて晴天の日が多く、同市では12、21、25日に乾燥注意報が出されていた。市消防局予防課は「冬場にかけて火災の増加が予想される。暖房器具の取り扱いにも気を付けてほしい」と話している。

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