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(写真・神奈川新聞)

 

京急長沢駅前の湘南信用金庫長沢支店(横須賀市グリーンハイツ)のショーウインドーに、パンやクッキーでできたクリスマス飾りが展示されている。近くの自宅でパン教室を開く大倉庸子さん(73)らが毎年この時期に作っており、27年前から続く。きれいな焼き色がついたサンタクロースや猫が目を引き、クリスマスを盛り上げる街の風物詩になっている。

 

パンで作ったリース、クッキーを組み立てた家、小さなパンを並べたクリスマスツリー…。高さ1・5メートル、幅2メートルほどのショーウインドーいっぱいに愛らしい飾りが展示されている。

 

展示は、地元の子どもたちに楽しんでもらおうと、1990年から始めた。大倉さんと有志の生徒4人が作り、今年は4キロの小麦を使用。食パン1斤に必要なのは300グラムといい、その10倍以上だ。

 

パンは飾り用のため、オーブンで焼き目を付けた後に通常より低い温度で長時間焼いて乾燥させ、2日掛かりで完成させた。クッキーの家は1週間前から生地を仕込んだという。

 

「喜んでもらえるから続けられる」とほほ笑む大倉さん。幼稚園児が目を輝かせて「これ食べられるのかな」と話していたり、都内に引っ越してからも見に来てくれる人がいたりするという。

 

飾りの展示は25日まで。大倉さんは「お子さんや地域の皆さんにクリスマス気分を味わってもらえれば」と話している。

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