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(写真・神奈川新聞)

 

宿泊客が客室で使う家具を購入できるシティーホテル「ホテル・ザ・ノット ヨコハマ」が12月、横浜駅西口にリニューアルオープンした。大型ビジネスホテルの進出など競争が激しくなる横浜市心部にあって、差別化を図るのが狙い。ユニークな試みが注目を集めそうだ。

 

同ホテルは、1984年開業の「横浜国際ホテル」(10階建て)を不動産業の「いちご」が昨年取得。1〜8階部分を全面的にリノベーションし、名称を変更した。9、10階も来夏までに改修し、最終的には147室の客室を用意する。

 

客室内の家具は米国のビンテージ家具などを取り扱う「アクメ・ファニチャー」のオリジナル家具を採用した。室内にあるソファやテーブル、いす、ランプなどは、気に入れば客室に置いたリーフレットのQRコードから専用サイトにアクセスし、同じ商品を注文できる。今後、マグカップやバッグ、シャンプーなどのアメニティーも購入できるようにする。

 

客室はネイビー、グレー、ブラウンを基調とする落ち着いたイメージで統一している。横浜の観光振興に貢献しようと、横浜の街並みがテーマのモノクロ写真を壁に飾っている。ベッドはセミダブル以上と大きめだ。

 

同ホテルの松原努総支配人は「横浜市内はホテルが供給過多で、差別化を図るためにほかのホテルにはないテイストを出したかった。自分の部屋のようにくつろいでほしい」と話している。

 

10階にあったレストランを1階に移し、2階のロビー・ラウンジには観光情報を提供するオープンスペースも用意。2、3階には宴会場を備えた。

 

問い合わせは、同ホテル電話045(311)1311。

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