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(写真・神奈川新聞)

 

藤沢市の女性職員=懲戒免職処分=が学校給食費を横領した問題で、市が元職員に約6470万円の損害賠償を求めた訴訟の本人尋問が13日、横浜地裁(中平健裁判長)であった。元職員は少なくとも2009年から横領を繰り返したといい「約8千万円くらいを横領した認識だった」と述べた。

 

訴えによると、元職員は09年9月〜15年2月、学校給食費を管理していた口座から現金を引き出して着服。着服と補てんを繰り返し、最終的に食材業者への未払い金約6470万円が発生した。

 

本人尋問で、元職員は仕事でストレスがたまっていたなどと説明。横領額は多いときで一度に200万円前後に上り「買い物や旅行、食事代に使った」と話した。また「返済の意思はある」とする一方、「預貯金や不動産はない。働くしかないと思っている」と語った。

 

元職員は15年3月に市教育委員会学校給食課を定年退職した際、約2500万円の退職手当を受領。再任用後の翌16年に横領が発覚し、懲戒免職処分となった。市は退職金の全額返納を求める訴訟も起こしており、係争中。

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