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(写真・神奈川新聞)

 

禁煙を説く循環器内科の医師で住職の来馬明規さんの市民公開講座「神奈川から、あらゆるタバコの根絶を目指して!」が18日、横浜市開港記念会館(同市中区)で開かれた。たばこ葉を燃やさず加熱する「新型たばこ」の人気が高まっていることに警鐘を鳴らし、従来のたばこと同様に健康リスクがあることを訴えた。

 

県予防医学協会内「禁煙・受動喫煙防止活動を推進する神奈川会議」事務局が主催したもので、第27回日本禁煙推進医師歯科医師連盟学術総会の一環。約200人が来場した。

 

来馬さんは「とげぬき地蔵尊」で知られる東京・巣鴨の曹洞宗高岩寺の住職。ハートの形をした禁煙マークの付いた白い袈裟(けさ)と僧帽姿で全国を巡り、禁煙の必要性を訴えている。

 

電気式の器具でたばこの葉に熱を加え、ニコチンを含んだ蒸気を吸う「加熱式たばこ」は健康リスクが少なく、受動喫煙の危険がないと誤解されていると強調。加熱式たばこに内蔵された電池が爆発発火した海外での負傷事故を紹介し、その危険性も指摘した。

 

その上で「たばこ産業は、新しいものを作れば規制から逃れることができるため商品化した。喫煙者が求める『体に良いたばこ』というありもしないものを実現したふりをしている」と批判した。

 

たばこの葉は輸入に頼っており、生産地のアフリカでは子どもたちが収穫に携わっているとして「児童労働や労働搾取、自然破壊につながっている」と指摘した。

 

「たばこに使うお金と時間を本当の幸せに使ってください」と締めくくった。