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(写真・神奈川新聞)

 

ケニアから旅客機で覚醒剤約30キロを密輸したとして、県警が覚せい剤取締法違反(営利目的共同輸入)と関税法違反の疑いで、座間市に住むペットサロン経営の夫婦を逮捕していたことが23日、分かった。横浜税関によると、旅客機の手荷物での覚醒剤密輸で、国内の税関が押収した量としては過去最大。末端価格は約17億7千万円に上るとみられる。

 

県警が逮捕したのは、ともに座間市座間2丁目に住む夫婦。逮捕容疑は4日、何者かと共謀してコーヒー豆の袋30個に小分けした覚醒剤約30キロをバッグ2個に隠し、ケニア・ナイロビの空港から羽田空港に密輸した、としている。荷物検査で税関職員が発見し、県警捜査員が現行犯逮捕した。

 

県警によると、夫は「私がやったことで妻は関係ない。これまでに6回(密輸に)成功して数千万円を得た。経営の資金に充てていた」などと供述。妻は「知らなかった」と容疑を否認している。

 

横浜税関は23日、関税法違反容疑で両容疑者を横浜地検に告発した。

 

◇家族旅行装い十数回

 

県警や横浜税関によると、覚せい剤取締法違反容疑などで逮捕された両容疑者は2014年夏以降、子どもを連れてケニアに十数回渡航していた。

 

県警の調べに対し、両容疑者は家族連れで観光目的を装えば「(覚醒剤を)運んでも怪しまれないと思った」などと説明。一方で、ケニア滞在中は観光はおろか、ホテル内にほぼ缶詰め状態で生活していたといい、当初、同行していた長男(15)は「行くのが嫌になった」と、最近はケニア行きを拒んでいたという。このため、最近は妻と5歳の次男の3人で、渡航していた。

 

県警によると、夫は横浜市内の飲食店で知り合った外国人の男の紹介で「運び屋を始めた」と供述。現地の空港などで受け取った荷物を旅客機で持ち帰り、この外国人の男に指示された場所で受け渡す手口だったという。報酬は1回運ぶごとに、数百万円~1千万円程度で、経営するペットサロンの赤字の穴埋めに充てていたという。

 

県警は背後に密売組織があるとみて、全容解明を進める方針だ。