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(写真・琉球新報社)

沖縄県東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設工事に関し19日、警察は訓練場の各ゲート前を通る県道70号の東村側の少なくとも2カ所で一時的に検問を行った。11日に沖縄防衛局が資材搬入を開始して以降、現場周辺で警察が組織だった車両検問を実施するのは初めて。識者からは「市民の日常生活に干渉し、行動を規制する警察権の乱用だ」と指摘する声が上がっている。

 

検問は午前9時半から10時半の間に始め、午後0時30分までに解除した。18日までに県内に集結した全国各地の機動隊の一部も検問に加わり、さらに新たなヘリパッドの建設が予定されているN1地区ゲート付近にも初めて機動隊が投入された。検問では米軍車両は止めずにそのまま通過させようとしたため、反発した市民らが米軍車両の前に座り込むなどし現場は一時混乱した。

 

東村で検問していたのは高江区内の新川ダム付近と高江区より南側の宮城区で、福岡県警を中心に、沖縄県警、警視庁とみられる警察官が行っているのが確認された。うち宮城区側では約15人が高江区方面に向かう車両を全て止め、運転手に免許証の提示などを求めた。検問で止められたヘリパッド建設に反対する市民らは「なぜ、免許証を見せる必要があるのか。抗議をしている人物かどうか判別するために確認をしようとしているのではないか」と憤っていた。

 

沖縄人権協会事務局長の永吉盛元弁護士は「背後には基地建設に向けた国家意思がある。県民の生活権、人権を侵害する国家の無謀な行為だ。大きな問題をはらんでおり、全国民に認識してもらわなければならない」と批判した。

 

米軍北部訓練場のメインゲートでは19日午前5時36分ごろ、コンクリートブロックや木材など資材を積んだトラック3台や工事関係者を乗せたとみられる乗用車など計約20台が入るのが確認された。N1地区ゲートでは同日午前、建設に反対する市民ら約100人が参加し抗議行動を行った。

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