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自力で砂から出て海に向かおうとするアオウミガメの子ガメ =3日午後9時すぎ、大宜味村の海岸
(写真・琉球新報社)

【大宜味】大宜味村の海岸で3日午後9時すぎから、絶滅危惧種のアオウミガメ20~30匹がふ化した。大宜味村の子どもたちや保護者が午後7時ごろから徐々に砂浜に集まり、子ガメのふ化を見守った。

 

子どもたちは卵からかえったばかりの子ガメが砂から出ようと手をパタパタさせてるのを見て「頑張れー」「あとちょっとだよ」と声を掛けた。子ガメは自力で少しずつ砂からはい出て、海に向かっていった。

 

子どもたちは海の方からライトを照らして光の道を作り、子ガメを誘導した。

 

子ガメが海に戻っていくのを見届けた大宜味小2年の高江州千歌(ちか)さん(8)は「また帰ってきてね。カメと一緒に泳ぎたい」と喜んだ。

 

日本ウミガメ協議会会員の米須邦雄さんによると、ウミガメの子ガメは光に反応する性質があり、海に向かっていても、海岸沿いの国道にある街灯の光を浴びると向きを変えて国道側に進んでしまい、海にたどり着けずに死ぬこともあるという。

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