(写真・琉球新報社)
沖縄を訪れている退役米軍人らの平和団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」の6人が8日、沖縄県庁で会見し、「米軍の存在は地球、平和、環境の破壊にしかならないことを改めて実感した」などと語った。メンバーらは米国に帰国後は沖縄での体験や現状を積極的に伝え、沖縄での新基地建設阻止へ広く呼び掛けていく決意を語った。
一行は沖縄の米軍基地問題などへ理解を深めようと8月30日から来沖し、9日に帰国する。滞在期間中、東村高江のN1ゲート前で開かれているヘリパッド建設工事への抗議集会のほか、米軍普天間飛行場や嘉手納基地前での平和運動にも参加、住民とも交流した。
1959年から63年まで米陸軍のパラシュート部隊に所属していたタラク・カウフさんは「悲惨な戦地を見てきたからこそ、これ以上、米国の軍事拡張を許すわけにはいかない」と指摘した。その上で「今こそ、米軍は沖縄を去るべきだ」と語気を強めた。
高江での抗議行動に参加した元米陸軍兵のウィル・グリフィンさんは「米軍基地の存在を懸けて沖縄県民と日本人の機動隊が火花を散らす光景は異様だった。日本がいまだ米国の植民地であることが如実に表れている」と振り返った。
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