上空から見た二つのヘリパッド建設予定地。大量の木が伐採されている=18日、国頭村安波(提供写真)
ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)で琉球新報は20日、ヘリパッド建設予定地と資材の搬入路の造成の現状が分かる空撮写真を入手した。写真からN1地区の二つのヘリパッド予定地で木の伐採がほぼ終わっており、さらにN1地区と通称「N1裏」の間からH地区を結ぶトラック通行用の運搬道路の造成が急速に進んでいることが分かった。写真は16~18日に撮影された。
運搬道路の一部は、資機材運搬のための工事用モノレールを設置するための通路予定地を拡張しており、木が大規模に伐採され、砂利が敷き詰められている。運搬道路については、16日から17日までの1日で約200メートル近く木の伐採が進んでいるのが確認された。
建設に反対する市民らは20日、県環境部を訪れ、運搬道路の造成で沖縄防衛局に対し赤土等流出防止条例に基づく事業行為通知書の提出を求めるよう要望した。県環境部は「沖縄防衛局からは作業は樹木の伐採のみで土を掘り返さないので、事業行為通知の対象外だと説明を受けている。立ち入り調査をさせるよう米軍に申し入れており、許可が出ればその場所も含めて調査したい」と話した。
写真では、H地区のヘリパッドでも伐採が進んでいる状況が確認された。
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