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(写真・琉球新報社)

 

【伊江】16年間待ったかいがあった―。「あの時の味があまりにおいしくて」という伊江村の内間和男さん(59)の庭先には、ピンクグレープフルーツ「ルビー」が鈴なりだ。16年前に食べたルビーの種を植えてから初めてのこと。当時味わったルビーと再会する瞬間を待ち焦がれている。

 

内間さん宅の庭先には、約200個の黄色い実を付けた高さ約3メートル、幅約5メートルの大きな木が広がっている。

 

16年前、プランターに5、6粒の種を植え、順調に成長したかと思っていたが、10年がたっても実が付かなかった。知人に相談すると「もう少し待った方がいい」とアドバイスを受けて待つこと数年。3年前に初めて実を付けた。しかし、台風の影響で全滅。昨年は前年以上にたくさんの実を付けたものの、大雨で全ての実が割れて、食べられる状態ではなかったという。

 

今年の3月初旬、甘い香りを漂わせ、白い小さな花が一面に咲き誇った。実は緑色から黄色へと色を変え、大人の手のひらに乗る大きさに成長。16年前の味を味わえるのも間近だ。

 

内間さんは「もう少し皮が柔らかくなったら食べ頃。(還暦の)誕生日に間に合うかな? クリスマスよりは前だな。待ち遠しい。(あの味を食べられるのが)楽しみだ」と胸を躍らせている。(中川廣江通信員)