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(写真・琉球新報社)

 

沖縄県石垣市の八重山商工高校3年生、新田圭一郎さん(18)=沖縄市出身=が、県内で初めて現役高校生として地域の消防団に入団した。5歳の時に事故で左目の光を失ったが、高校では3年間野球部で活動。将来は「海上保安官になる」ことが目標だ。積極的に自身の歩む道を切り開いている。

 

消防団は「人を助ける仕事がしたい」と調べる中、地域の人たちがボランティアで活動していることを知った。夏の大会で高校野球を終え、沖縄大学入学の内定を受けたこともあって夢への一歩として入団を決意。同級生の関係者だった団員を通じて入団が決まった。

 

小さいころは「目のことで傷つくこともあった」と振り返る。それでも好きな野球を小学2年から続けた。高校進学では甲子園経験がある強いチームに憧れ、八商工への進学を決め、沖縄市の美東中学から単身で入学した。

 

何度もくじけそうになることもあったが、「人よりハンディはある」と自覚。「頑張ればできる」と前を向き、野球ができる喜びを胸に汗を流した。

 

消防団は11月1日付で入団。大学に進学する来年3月までだが「地域に貢献できるよう頑張りたい」と意気込む。「一般の人たちが自主的に活動し、行方不明捜索や災害時の初動対応などで、とても大切な組織。ただ入団する人は減っていると聞いた。自分が入ることで若い人にも関心を持ってもらえるとうれしい」と話した。

 

将来について「1番は海保だけど今後勉強する中で消防士になることも考えたい」と目を輝かせた。 (謝花史哲)

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