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黒川清彦内閣官房沖縄危機管理官(手前左)から、約800メートル離れた墜落現場の説明を受ける若宮健嗣防衛副大臣(同右)=15日、沖縄県名護市安部(写真・琉球新報社)

 

13日夜に米軍輸送機オスプレイが墜落した沖縄県名護市安部の海岸に15日、若宮健嗣防衛副大臣が訪れ、黒川清彦内閣官房沖縄危機管理官から上空写真などを見ながら説明を受けた。現場から約1キロ離れた浜から双眼鏡で墜落現場を眺めるなどし「(パイロットの)判断で人けがない場所に落ちたんですね」とやりとりする場面があった。

 

近くに集落もあり危険性が高い墜落事故にもかかわらず、操縦士をほめるかのような米軍寄りの発言が目立った。

 

滞在時間は記者団とのやりとりを合わせてわずか7分間足らず。墜落現場までは歩いて約15分の距離だが、時間の無さを理由に目の前で墜落した機体を見ることはなかった。

 

「人けのない所に落ちた」という発言について、当日はイザリ漁をしようとしている人もいて被害が出た可能性を指摘されると「米軍から情報を聞き取りたい」と答えた。

 

それに先立ち同日、若宮副大臣は県庁での安慶田光男副知事との会談後、記者団に事故について「陸地部分では大きな事故につながるが、パイロットが洋上に出て、なんとか浅瀬で着水できた。不幸中の幸いだ」と述べた。発言の真意について若宮副大臣は「できるだけ事故は最小限にするのは当然だ。ひとかたもお亡くなりになられた方がいなかったということが、不幸中の幸いではなかったのかなという意味だ」と説明した。

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