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死滅した石垣島西岸のサンゴ=7月(環境省提供)

 

環境省那覇自然環境事務所は20日、沖縄県の石垣島と西表島の間にある国内最大級のサンゴ礁「石西礁湖」35地点を6月に調べた結果、サンゴの平均被度は12・5%で、昨年7~8月の29・5%から大幅に減少したと発表した。

 

平均白化率は19・7%だった。那覇自然環境事務所の担当者は被度の低下について、昨年の大規模白化現象の影響を指摘し「今夏も、前回の調査で白化や死滅の目立った箇所などを重点的に注視していく」とした。

 

昨年は夏期の高海水温が原因と考えられる大規模白化現象が県内全域で発生し、石西礁湖では90%が白化、群体の70%が死滅した。環境省や県内外の研究機関などが緊急宣言を採択するまで事態は悪化した。

 

環境省は今夏の動向について「現時点ではまだ深刻な白化現象は確認されていない」としているが、昨年の過酷な環境から完全に回復していない群体が耐えられるか懸念が残るとの見解を示した。

 

昨年の大規模白化現象を受け、環境省自然環境局は宮古島、石垣島、西表島周辺でも6月28日から7月8日にかけ補足調査を実施した。対象地点の多くでミドリイシ類の死滅が目立ち、石垣島西岸の2地点では被度が前回調査より40ポイント以上減少した。崎山湾周辺では3地点で白化率が70%を上回った。