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イラスト・小谷茶(こたにてぃー)

 

9月7日、沖縄県内に住む46歳の会社員男性が、10代少女のひわいな画像を少女の知り合いにメールで送ったとして、私事性的画像記録の提供被害防止法違反の疑いで逮捕されました。

 

少し長い名前ですが「私事性的画像記録の提供被害防止法」とは、本人が第三者に見られることを了承していないヌードや性行為の場面を撮影した画像・動画を、インターネットで公表したり、他人に提供した際の罰則を定めた法律です。2014年11月27日より施行されています。

 

沖縄県内での私事性的画像記録の提供被害防止法による逮捕は初めてです。

 

この法律は、被害が急増する「リベンジポルノ」に対応すべく作られた経緯があるためリベンジポルノ防止法としてとして呼ばれることもあります。

 

リベンジポルノとは、簡単に説明すると離婚した元配偶者や、元恋人が、別れた腹いせに裸の写真や性行為の動画を公開することです。

 

暴露のきっかけが、復讐なのか注目を浴びるためなのか。いずれにしても裸を同意なく公開する行為は許されたものではありません。

 

人ごとではなく、自分のこととして考える!

 

この連載でも、1ヶ月ほど前にリベンジポルノについて書いていました。

 

復讐心で裸の写真をばらまく「リベンジポルノ」その気はなくても加害者・被害者に!? モバプリの知っ得![16](https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry-544870.html)

 

詳しくは記事全文を読んでいただきたいのですが、要点をまとめると以下のようになります。

 

・加害者の約63%は(元)交際相手、次いで約11%がインターネット上で知り合った友人

・被害相談の10%は男性

・相談件数は連続1000件越え。ただし相談できない「泣き寝入り」も多いと思われる

 

加害者は(元)交際相手以外が約40%で、比率は少ないながらも男性も被害に遭っています。そして「性的なもの=恥ずかしい」という根強いイメージのため相談しにくい(発覚しにくい)。

 

性犯罪という重大性を考慮すると、いろいろなパターンでリベンジポルノに発展し、私たちがいつか被害者・加害者になるかもしれないということを、日頃からしっかり考えておく必要があるでしょう。

 

例えば、恋人の裸の写真をばらまくつもりはなくても…パスワードが特定されスマホのデータをハッキングされる過程で流出するかもしれません。また設定ミスや送信ミスで、誰でも見られる状態になったり、人の手に渡る可能性も十分にあります。

 

裸の画像が流出し、インターネットに掲載されたらどうなるでしょうか。

パソコン・スマートフォンで写真を見る「デジタルデータ」形式の場合、複製・保存が驚くほど簡単です。

流出した裸の写真は多くの人が保存し、また別のインターネットサイトに掲載しそれを見た人が保存し…驚くほどのスピードで広がっていきます。

 

軽い気持ちで撮影した裸の写真で、今後の人生が大きく変わる可能性があります。

もし撮影を求められても「もし流出したらお互いの人生が変わって、このままの関係が続けられなくなる」としっかり断りましょう。

 

男性はターゲットにされやすい!

「セクストーション」も要注意

 

リベンジポルノ以外にも、巧妙な手口で裸の写真を送らせて脅迫する、セクストーション(性的脅迫)も増えていますので注意が必要です。

 

セクストーションの加害者は、LINEなどのメッセージアプリで魅力的な人物になりきり、偶然を装って連絡を取ってきます。

「私、あなたのような方が好みです」「顔の写真を送ってくれませんか」「素敵ですね。次は裸の写真を…」と、相手をおだてながら警戒心を解き、徐々に要求をエスカレートさせていきます。

 

手口の巧みなところは、「このアプリを入れると私の裸の写真も綺麗に見られるよ」などと適当な理由をつけ、電話帳のデータを抜き取るアプリを入れさせることです。

 

こうしてヌード動画・画像と電話帳データを手に入れると「連絡先の人にこの動画を送られたくなければ、お金を払え」と脅迫が始まります。

 

このような、スマホ版「美人局」のセクストーションの被害も増えており、男性がターゲットになりやすくなっています。年ごろの娘さんや、女性の部下などが多くいると、やはり自分の恥ずかしい動画は見られたくないものです。払ってしまっても脅迫は続きますので、知らないメッセージは相手にしないことが一番でしょう。

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