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沖縄県出身の歌手・安室奈美恵の25周年記念ライブ「namie amuro 25th ANNIVERSARY LIVE in OKINAWA」がデビュー日の16日と17日の2日間、宜野湾市の宜野湾海浜公園野外特設会場であった。20日、40歳の誕生日に引退を発表した安室。今回、自身でセレクトした27曲には、“沖縄の歌姫”の歴史が一つ一つ刻まれていた。17日の公演を取材した。

 

秋めいた空に涼しい潮風が吹く会場では、国内外からファンが2日間合わせて約5万2千人(1日約2万6千人)訪れた。県内で行われてきた単独ライブでは、過去最多の観客数となった。会場にはあらゆる世代が集まり、「ナミエ」コールを轟(とどろ)かせた。

 

巨大スクリーンに安室とバックダンサーによる円陣が映し出されると、会場は一気にヒートアップ。そのまま「TRY ME〜私を信じて〜」で幕が上がり、安室はステージの一番上で活気良く歌った。

 

前半はデビュー当時の曲が中心だった。「太陽のSEASON」では、青のワンピースで端から端までかけめぐり盛り上げた。22年ぶりに歌うデビュー曲「ミスターU.S.A.」では、デビュー当時の映像が映し出され、ステージ上の安室の動きとシンクロする演出があった。時折恥ずかしそうな表情を見せながらも躍動感たっぷりに踊った。

 

中盤では、オレンジと黒のワンピース衣装で、小室哲哉がプロデュースしたヒット曲を中心に歌い上げる。「Chase the Chance」では、切れのあるダンスと力強い歌声を見せた。史上最年少で日本レコード大賞を受賞した「Do’nt wanna cry」が始まると、会場からは大きな歓声が上がった。安室は軽快なテンポで体を動かし、ファンと共に手を振りながら一体感を示した。

 

後半は2000年代の曲を披露。「Damage」では、赤と黒の衣装を身に着け、妖艶なパフォーマンスで観客の目をくぎ付けにした。「ROCK U」では、切れのあるダンスと歌が観客の心をつかむ。曲の終盤、安室は観衆に向かって「騒ぎあかせ! 沖縄!」と叫び、盛り上がりは頂点に達した。

 

アンコールでは、白のTシャツとオレンジのニーハイブーツ、頭にはハイビスカスのコサージュをつけて登場。11年ぶりに歌った「NEVER END」では、三線の音色に故郷への思いを重ね合わせ情感たっぷりに歌った。

 

最後は力強く「Hero」を熱唱し、MCなしで連続27曲を歌い終えた。安室は「今日はありがとうございました。また遊びに来てね。バイバーイ」とファンに向け投げキッスしながらステージを去っていった。その後300発の花火が打ち上がった。今思えば花火は安室がファンに宛てた25年間の感謝の気持ちのようだった。

 

20周年を記念した沖縄ライブは、台風接近のため中止。その際安室は「デビュー25周年でリベンジしたい」と語っていた。記念ライブは故郷の地から始めたい。その思いがかなったからこそ潔い“決断”に至ったのだろうか。

 

引退まであと1年弱。「最後にできる限りの事を精いっぱいし、有意義な1年にしていきたい。私らしく2018年9月16日を迎えたい」とホームページにつづった安室からは、最後までファンのために、魅力あふれたパフォーマンスを届けたいという意気込みを感じた。(金城実倫)

 

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25周年記念ライブの模様は10月22日午後7時からWOWOWで放送される。

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