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ロシアから来た学生(右から2人目)に三線の手ほどきをする浦添商業高校の生徒(右)=25日、浦添市の同校

 

ロシアのウラジオストクにある小中高一貫校「インターナショナルスクール・ディロップメント」(オロムスカヤ・リューヴォビ校長)の小中高生12人が25日、国際交流のために沖縄県立浦添商業高校(本原泉校長)を訪れた。国内修学旅行で人気のある沖縄だが、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は海外からの教育旅行の誘致にも力を入れており、ここ数年で香港や台湾などアジアから訪問が増えている。OCVBによると、ロシアからの訪問は初めてという。

 

ロシアの小中高生は21日から1週間の日程で来沖。「将来、国際間で役立つ人材を育てる」ことを教育の指針とし、平和や環境学習、異文化交流に力を入れている。浦添商業のほか沖縄科学技術大学院大学(OIST)、名桜大、向陽高校などを訪問する。

 

25日は体育館で歓迎セレモニーを開き、ロシアの児童生徒は浦添商1年の授業に参加した。浦添商業の生徒から説明を受けながら三線演奏や簿記に挑戦した。

 

女子生徒は「英語が得意なつもりだったけど、力不足だと感じた。1年に一度はこんな会があってほしい」と交流の継続を望んだ。ロシア側の男子生徒も「浦添商生徒のマナーの良さや親切が勉強になった」と感想を述べた。

 

OCVBが把握している海外からの教育旅行件数は、統計開始の16年度が24件で、17年度は25日時点で既に25件の実施があり、予約を合わせて30件の来沖を見込んでいる。海外からの問い合わせも増えており、今年2月に直行便が就航したタイから日本語学校の生徒が10月10日と17日に訪れるなど国も多岐にわたるようになっている。

 

OCVBは県の海外事務所や旅行業者と連携し、教育旅行の展示会に参加するなど誘致活動を行い、県や県教育庁に対しても海外の教育団体の積極的な受け入れを呼び掛けている。

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