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社の制度を活用しスカイダイビングを体験する仲眞朋さん(琉球補聴器提供)

 

補聴器を販売する琉球補聴器(沖縄県那覇市、森山賢社長)が、社員が思い描く夢の実現を支援する制度を整えて注目を集めている。年間の経常利益1千万円ごとに社員が実現したい夢を一つ選び、費用や休暇取得を社側が後押しする仕組み。3月には「人を大切にする経営学会」などが主催する「第8回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」で、審査対象108社の中から、県内初の「審査委員会特別賞」を受けた。

 

「両親を喜瀬別邸に泊める」「介護車両がほしい」「兄の結婚記念に家族みんなで食事会を開きたい」―。今年支援が決まった社員の夢には周囲も笑みがこぼれるような言葉が並ぶ。

 

琉球補聴器は4年ほど前から「社員の夢をかなえる制度」を設け、これまでに10人程度が対象となった。毎年度末、社員全員が集まって自らの夢を黒板に書き出す。思いをプレゼンテーションした上で、社員間の投票で決める。

 

自然やスポーツが好きだという仲眞朋さん(本店副支店長)は同制度が始まった2014年度に、念願だったハワイでのスカイダイビングを実現した。「雲のはるか上から見た景色は自然の素晴らしさを感じた」と振り返る。「金をためないとできないと思い、後回しにしていた。自分の夢がかない、仲間の夢もかなえたくなった。喜びの輪が広がり、仕事のやりがいにもつながる満足度の高い制度だ」と笑顔で語った。

 

森山社長は「夢をかなえることで社員のモチベーションを高めてよりいい接客ができるようになり、客の満足度の向上につながる」と話し、社員を大切にすることが経営の好循環を生み出すことを指摘した。