アムロス(引退後の喪失感)は乗り越えなくていい(笑)。僕も彼女の最後のステージを見届けた後は放心状態になると思います。2018年9月16日の夜は今まで味わったことのない感覚で過ごすと思う。
多くの人が、過去の大失恋以上のダメージを負うと思います(苦笑)。だって25年ですから。ずっと心の支えにしてきた人が引退してしまうのだから、ロス状態にならないわけがない。思う存分悲しんで、泣いていい。
でも、引退するその瞬間までは、安室ちゃんが安心して引退できるようにしたい。彼女がステージを去ったその瞬間からは、ファンもみんな泣き崩れていい。よくやった自分、よく笑顔で見送った!と。そしてその夜はみんなで飲もう。
無理して忘れようなんて思わなくて良い。なぜなら、安室ちゃんの歌の中に必ずあなたが前に進もうって思わせるメッセージがいくらでもある。安室奈美恵は引退したけれど、曲を聞いている中でまた結局、安室奈美恵に背中を押されて、前に進もうって思うはずだから。
◆イベント案内
「安室奈美恵を語る会」は6月29日(金)、那覇市のライブハウス「Output」で開催。午後7時開場、7時半開演。チケットは1500円。プレイガイド(ローソン)やイープラスで販売中。
平賀哲雄(ひらが てつお) 日本の音楽ライター、編集者、司会者、インタビュアー。
1999年に音楽情報WEBサイト「hotexpress」を立ち上げ、2012年より「Billboard JAPAN.com」で活動。小室哲哉、中島美嘉、大塚愛、Do As Infinity、モーニング娘。、BiS、SuGなど様々なアーティストのイベント司会も担当。2005年には安室奈美恵にもインタビューした。
聞き手 仲井間郁江(なかいま・いくえ)
2006年琉球新報社入社。編集局経済部、東京報道部、社会部、政治部などを経て、4月から経営戦略局で琉球新報Style編集などを担当。口を開けば「安室愛」を語る日々。好きな色は「金」(写真は会社主催のランウェイイベントにて)。