image

新商品「おきなわぽん酢」を発表した(右から)広瀬直人氏、県農研センターの宮城克浩所長、長濱徳勝社長と本部町の安里孝夫課長=23日、県庁

 

沖縄県農業研究センター(糸満市、宮城克浩所長)は、シークヮーサーを搾って残った果皮から抽出酢を製造する新技術を活用したぽん酢を初めて商品化した。健康効果が期待される成分「ノビレチン」は果汁よりも果皮に多く含まれており、これまで捨てられていた残りかすの有効利用につながる。

 

同センターや本部町などは23日、果皮からの抽出酢で作った新商品「おきなわぽん酢」の発売を発表した。商品は本部町産の果実を使い、農業生産法人もとぶウェルネスフーズ(本部町、長濱徳勝社長)が開発した。

 

シークヮーサーは収穫量の9割以上が果汁生産に利用されるが、約50%を占める残りかすの利用が課題だった。

 

新技術は搾汁後の果皮を食酢と混ぜてミキサーにかけ、ノビレチンを抽出する。2017年7月に日本食品保蔵科学会の技術賞を県内から初めて受賞した。研究を担当した広瀬直人上席主任研究員(現・県工業技術センター)は「ノビレチンは美肌効果や抗がん、抗炎症作用などが期待される。香りはリラックス効果もある」と話した。

 

商品開発を担当した、もとぶウェルネスフーズは本部町の補助事業を受け、2年間の試行錯誤を経て完成させた。通信販売や県内量販店などで販売する予定だ。年間1万本超の販売を目指し、本部町産シークヮーサーの消費拡大を図る。200ミリリットル入り、税別510円。