(写真・神奈川新聞)

2020年東京五輪で初めて実施されるスポーツクライミングの人工壁が松田町民文化センター(同町松田惣領)に完成し、30日に体験会が開かれた。老朽化した同センターを再生する新たな試みの一つで、町が建物の外壁や大ホール内に設置した。この日は住民参加型スポーツイベント「チャレンジデー」の一環として、地元の子どもたちらが真新しい壁に挑戦した。

 

人工壁は、制限時間内に到達した高さを競う「リード」と、複数のコースに挑んで完登した数を争う「ボルダリング」の2種目向けのもの。

 

駐車場に面した建物外壁には高さ13メートル、最大斜度115度のリード用の壁を、約千席の大ホール舞台奥には高さ5メートル、幅21・6メートルのボルダリング用の壁を設置した。いずれも初心者から上級者まで楽しめるという。

 

1981年建設の同センターは老朽化が進み、利用者も2015年度にはピーク時の3割弱となる3万4千人まで落ち込んだ。このため町は、文化とスポーツの両機能を備え、にぎわいを創出する「広域的な複合拠点施設」を目指して再整備を進めていた。

 

国の交付金を活用し、総事業費は約1億2千万円、うちスポーツクライミング関連が約4千万円。トレーニング室の新設、音響照明設備の更新、楽屋施設の改修なども施した。

 

お披露目も兼ねた同日の体験会では、初体験という町政策推進課の職員(24)が、上司や同僚が見守る中で13メートルの壁を登り切り「気合で登った。達成感があり、面白かった」と胸を張った。ボルダリングの壁に挑戦した町立松田小5年の女児(10)は「登れたけど難しかった。またやりたい」と笑顔で話した。

 

本山博幸町長は「注目されているスポーツなので県西地域全体で盛り上げていきたい。子どもが夢と目標を持つきっかけになり、ここから五輪選手が出てくれたら」と期待していた。

 

一般利用は7月開始予定で、事前の講習会受講が必要。
利用料などの問い合わせは、町教育委員会生涯学習係電話0465(83)7021。

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