『ダイナミック琉球』が日本を代表する応援歌になってほしい」と語る成底ゆう子=那覇市の琉球新報社 画像を見る

 

沖縄県の石垣島出身のシンガー・ソングライター、成底ゆう子がこのほど那覇市の琉球新報社を訪れ、応援ソングとして全国で注目が集まっている「ダイナミック琉球~応援バージョン~」(キングレコード)について語った。成底は「まぶい(魂)を揺さぶるような歌。日本を代表するような応援歌になってほしい」と話している。

 

「ダイナミック琉球」は2008年に現代版組踊絵巻「琉球ルネッサンス」(平田大一演出)のテーマソングとしてイクマあきらが歌った。その後11年に成底がカバーし、県内では創作エイサーの曲として使われている。

 

全国で広まったきっかけは県内で行われた高校バスケットボールの大会。「一人の女子生徒が歌い、歌がうまいということでSNSにアップされ話題になった。昨年の高校野球で仙台育英高校が応援歌として使い全国で広まった。自分でもびっくりしている」

 

東京で活動する成底は、上京したころは「石垣島出身と思われるのが恥ずかしかった」と語る。「“島”生まれというのがじゃまな存在だった。でもこの曲と出合い、歌うようになって『私は私でいいのだ』と思えるようになった。今では石垣や沖縄を思い、故郷への恩返しの気持ちで歌っている」

 

CDは全6曲。成底が作詩した「光」「雨ノチ晴レ」、「ファムレウタ」などが収録されている。税込み1700円。

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