「紅白歌合戦に出場が決まりうれしく思う。自分たちらしく楽しいパフォーマンスを届けたい」というISSA=東京都内(喜瀬守昭撮影) 画像を見る

 

6月に発売した「U.S.A.」が大ヒットし、「ダサかっこいい」ダンスが社会現象になっている「DA PUMP」。リーダーのISSAは、全員が沖縄県出身だった結成当初のメンバーの中でただ1人残ったが、今もグループの顔として活躍している。「DA PUMP」というグループ名を残した理由や「U.S.A.」のヒットについて聞いた。

 

◆DA PUMPは名字

 

―DA PUMPというグループ名をずっと守り続けている理由は。

 

「メンバーが新しくなった時、違う名前でもいいかなと思った。でも(所属事務所の)社長から『おまえがいる限り、その名前でいいんじゃないか』と言われた。DA PUMPは自分の名字みたいなもの。ずっと名乗り続けていけたらいいと思う」

 

―7人体制になって何が変わったか。

 

「基本的には変わらない。前のメンバーからストリート(ダンス)の文化をずっと継承している。今のメンバーになってより多彩なパフォーマンスが増えたとは思う。DA PUMPのダンスを継承しながら新しい見せ方を広げている」

 

―かつてDA PUMPといえば沖縄というイメージがあった。

 

「自分たちは昔も今も歌って踊るグループ。今のメンバーは出身は異なるが、歌とダンスに磨きをかけて確固たるものにしたいという気持ちでずっと活動している」

 

―ダンスはどのように振り付けているのか。

 

「7人それぞれの色を出しながら、『このチームめちゃくちゃ楽しそうだな』って思われるような振り付けにしている」

 

◆戸惑いから「楽しむ」へ

 

―ジョー・イエローのカバー曲「U.S.A.」との出合いは。

 

「社長が昔からユーロビートが好きで、自分たちもユーロビートを聴いてきた世代。でも、これまで踊ってきたジャンルとは異なるため、みんな戸惑いはあった。しかし、この曲でどのように面白く、楽しいパフォーマンスを伝えていくか考える方向へ進んだ」

 

―歌も踊りもキャッチーだ。

 

「曲が覚えやすく、歌詞も面白い。メンバーのKENZOとTOMOが中心になって振り付けを担当し、さらにメンバー全員で誰もがまねできるような難しくない踊りを考えた」

 

―大きな反響を得てどう思ったか。

 

「正直メンバー全員こうなるとは思ってもみなかった。誰もが歌って踊れるような振り付けは考えたが、さまざまな場所でこの曲が聴こえてくる。本当にうれしかった」

 

「いいタイミングで今のDA PUMPの代表曲になった。ここまで広がるとは予想もしなかったけど、このグループを続けて良かったと改めて感じた」

 

―「U.S.A.」が日本レコード大賞の大賞候補に選ばれ、16年ぶりに紅白歌合戦にも出場する。

 

「自分は両方とも出場経験があるが、他のメンバーは初めて。由緒ある番組に7人で出演することはとてもうれしい。家族や友人、親戚に感謝し、自分たちらしい楽しいパフォーマンスを会場やテレビの前にいる人たちに見せたい」
(聞き手 金城実倫)

 

【ダ・パンプ】沖縄県出身のISSA、KEN、SHINOBU、YUKINARIからなる4人組として1997年にメジャーデビュー。現メンバーはISSA、DAICHI、KENZO、TOMO、KIMI、YORI、U―YEAHの7人。自身のパフォーマンスのみならず、数々のアーティストの振り付けや演出など、多方面で活躍中。

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