沖縄市出身のバンド「ORANGE RANGE(オレンジレンジ)」のベーシスト、YOHさんが11月29日、沖縄国際大学に社会人講師として招かれ、自身の音楽活動や被災地での支援活動を語り「困難にぶつかっても投げ出さないで」と訴えた。産業情報学部の宮森正樹教授の特別授業。
オレンジレンジは2001年に結成された。「それまで何の取りえもなかった」と語るYOHさんは次第に音楽にのめり込み、03年にはメジャーデビューを果たし、セカンドアルバム「musiQ」は263万枚を超える大ヒットとなった。
しかし、デビューからブレイクまでのスピードについていけず、体力的にも精神的にも追い込まれたという。「初心に返り、諦めないという自分との約束を守り続けることで、壁を乗り越えられた」と振り返った。
またYOHさんは、熊本地震や西日本豪雨など全国の被災地を支援する活動も行っている。きっかけは東日本大震災。ライブで何度も訪れた東北の街が津波にのまれるのを見て居ても立ってもいられず、被災地へと足を運んだ。
そして、東京から支援物資を届けていたバンド「BRAHMAN」のメンバーらと支援活動を始めた。当初は個人での活動だったが、現在はオレンジレンジのバンドとしても活動している。「忘れられることほど悲しいことはない。直接災害を体験していない自分たちも、現地に行き、体験談を聞き、伝え続けることが一番大切だと思う」と話した。
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