沖縄県文化観光スポーツ部は17日、沖縄観光推進ロードマップシンポジウム「ハワイに迫る!」を開き、入域観光客数が競り合っている米ハワイ州の魅力に迫った。シンポジウムではハワイ州観光局(HTA)の木村恭子理事と嘉手苅孝夫県文化観光スポーツ部長がそれぞれ講演し、トークセッションが行われた。木村氏は観光全体としては地元住民の理解が重要だとして「アロハスピリッツが重要な資源だ」と強調した。
木村氏は講演冒頭で「沖縄とハワイは似ている。ハワイでも追いついてきたということでライバル視している」と沖縄への目線を紹介した。また、観光によって文化が破壊されたり、観光客の好みに変化したりしているとして保護する必要性を示した。ハワイは国際的なリゾート地として地位を確立しているが、アジアの新興市場開拓が課題だとして「台湾は沖縄に取られている」と指摘した。
クルーズ船誘致も進めているが、マウイ島は機会損失などが生じて逆にマイナスの影響があると説明した。さらに木村氏はホテル従業員の労働組合のストライキによって、ハウスキーパーの時給が24ドルほどに上昇したことやAIや機械で労働力が奪われる際には労働組合が認めないといけなくなったこと、宿泊客からのセクハラ被害を防止するために部屋ごとにアラートを設置することになったことも紹介した。
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