女性の政治参画をテーマにしたシンポジウム(県女性団体連絡協議会主催)が24日、那覇市の県男女共同参画センターてぃるるであった。参院議員の糸数慶子さんが基調報告し、県内4市町村の女性議員がパネリストとして登壇した。北谷町議会副議長の仲栄真恵美子さんは「政治は生活に密着している。声を届ける女性の力が必要だ」と訴えた。約80人が参加した。
2018年の地方統一選後、県内市町村議会の女性議員数は61人と最多になったが、定数に占める女性の割合は9・5%と女性の政治参画は進んでいない。
基調報告で糸数さんが18年5月に成立した選挙候補者数の男女均等を促す「政治分野の男女共同参画推進法」について報告した。女性議員を増やす方法として、能力がある女性をバックアップする「神奈川ネットワーク運動」を紹介し、「法案を実現させるのは私たちだ。自信を持って女性の視点を政治に生かしていこう」と訴えた。
パネルディスカッションでは宜野座村議の真栄田絵麻さんが「現職議員として女性の後輩議員を増やしたい。地域で能力を発揮できる環境をつくりながら、女性向けの勉強会をしたい」と強調した。南城市議の仲間光枝さんは女性の政治参画を阻む要因について「子育て中に政治への問題意識を持つが、子育てや仕事で余裕がなく立候補のタイミングをつかむのが難しい現実がある」と語った。読谷村議の城間真弓さんは「生活が政治とつながっていることを知ってもらう『ママのしゃべり場』をつくった。政治をみんなのものとして参加できるように努力したい」と意気込みを語った。沖縄キリスト教学院大学特任講師の崎原―小嶺千尋さんがコーディネーターを務めた。
会場からは、立候補するためのノウハウや資金繰りの方法を学ぶ場が欲しいなどの声が上がった。
関連カテゴリー: