都屋漁港で水揚げされた幻の深海魚「リュウグウノツカイ」=28日、読谷村都屋(村漁業協同組合提供) 画像を見る

 

【読谷】沖縄県読谷村の都屋漁港から約2.5キロの沖合に設置した村漁業協同組合の大型定置網に28日、神秘的で美しい姿から“幻の深海魚”と呼ばれる「リュウグウノツカイ」2匹が生きたまま水揚げされた。漁師や漁業関係者からは「生まれて初めて見た」「泳ぐ姿が美しかった」など、感嘆の声が聞かれた。

 

水揚げされたのは体長4メートルと3.6メートルの2匹。村漁業協同組合の山内卓購買課長によると、いずれも移送先の沖縄美ら海水族館へ搬送中に死んだ。近く標本にするという。

 

専門家によるとリュウグウノツカイは硬骨魚類に分類され、外洋の深さ約200メートルから千メートルに生息している。蛇のように細長い胴、頭から伸びる赤いひれが特徴だ。人前に姿を現すことはほとんどなく、生態系の多くが分かっていない。

 

定置網を確認した漁師の儀間樹さん(23)=読谷村=は「細長い銀色の体を揺らしながら泳ぐ姿がとても神秘的できれいだった」と振り返った。

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