入域観光客数を巡り、沖縄と競い合うかたちとなっている米ハワイ州を2018年(1~12月)に訪れた観光客が995万4548人(速報値)となり、同期間に沖縄を訪れた観光客数984万2400人を約11万2100人上回った。18年での観光客の「ハワイ超え」は達成できなかった。17年は速報値の時点では沖縄がハワイを超え、確定値ではハワイが抜き返したものの約8千人の僅差となっていた。18年は引き離された格好だ。
ハワイの観光振興機関ハワイ・ツーリズム・オーソリティー(HTA)が現地時間1月31日に発表した。
沖縄ははしかや台風の影響で18年は前年割れの月が出たものの、年間では前年比4・7%増加した。ハワイもキラウエア火山の噴火活動で観光への影響が懸念されたが、前年比5・9%増となり、増加率でも沖縄を上回った。両地域とも自然災害に見舞われたが前年を上回る観光客が訪れた。ただ、ハワイの方が沖縄を上回る伸びを示した。
常夏のハワイは12月がピークで18年は91万人が訪れた。沖縄は18年1~11月の累計が909万2100人で、ハワイを5万人ほどリードしていた。ハワイに12月単月で大きく引き離され、暦年の累計をひっくり返された。17年も12月で逆転されていた。
沖縄が入域観光客数でハワイを超えるには、1~11月で大きく引き離し、さらには12月も上積みする必要がありそうだ。
一方、ハワイの18年の1人当たり滞在期間中の観光消費額は1790・6ドルで前年超え、円に換算すると約19万5千円だった。沖縄は17年度が7万2853円で2年連続前年割れ。世界水準の観光地を目指す沖縄としてはさらなる対策が必要となりそうだ。
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