津波古公民館窓口に設置した「ペイペイ」QRコードをPRする高江洲順達自治会長=10日、南城市の津波古公民館 画像を見る

 

【南城】南城市の津波古自治会が4月から、自治会費の決済にスマートフォン決済サービス「ペイペイ」「LINEペイ」を導入した。同自治会によると「自治会費決済での導入は全国初」という。高江洲順達自治会長(66)は「世の中の多様性に対応することで、若い区民にとっても利用しやすく、頼れる自治会になるはずだ」と話し、自治会加入の促進につながると期待している。

 

「ペイペイ」は4月1日から、「LINEペイ」は同月14日から利用を開始した。公民館窓口に設置したQRコードをスマートフォンで読み込み、金額を入力して自治会費を支払うことができる。今後は区民に配布される自治会便りに「ペイペイ」と「LINEペイ」のQRコードを掲載する予定で、自宅でも自治会費を支払うことができるようになる。

 

津波古自治会は南城市で最も人口が多く、2019年3月末現在の世帯数は1556世帯(3767人)。新築の住宅建設が続いていて、高江洲自治会長によると「ここ5年ぐらいは、毎月10人ずつ人口が増えている」という。しかし自治会加入に結び付かず、加入率は下がり続けている。

 

高江洲自治会長は「ほとんどの夫婦が共働きで市外に出ている。公民館が開いている時間に訪れることは難しいだろう」とみる。一方で「災害時や子どもの見守りなど、地域のつながりで助けられることがある。また、人とつながることでより楽しく生活できるはずだ」と自治会加入の意義を説明。「魅力ある自治会活動を模索して展開していくのと同時に、特に若い世帯、新しく津波古へやってきた世帯に、魅力を感じてもらえる自治会を目指したい」と話した。(嘉数陽)

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