【北中城】沖縄水産高校海洋生物系列は14日、北中城村のイオンモール沖縄ライカムで、新海水産(うるま市)と共同で開発を進める県産フルーツ魚の試食会を開いた。フルーツ魚は、かんきつ類の搾りかすなどを餌に混ぜ与えて育てた養殖魚を指す。魚肉にかんきつ類の風味が添加されたり魚臭さが軽減したりするため、食べやすくなる。新たなブランド養殖魚を開発することが目的で、商品化を目指している。
これまではハマフエフキやマダイを使っていたが、本年度はスギにした。県内の養殖魚の中では脂の乗りや食味がいいことなどが理由。かんきつ類はシークヮーサーを用いた。
試食会には休日をライカムで過ごす家族連れなどが訪れ、通常の養殖スギとフルーツ魚のスギを食べ比べながら味の違いを楽しんだ。食べ比べた陽明高3年の川満勇瑠(たける)さん(17)は「臭みがなく食べやすかった」と話した。
沖縄水産高3年の與那嶺智大さん(17)は「いろんな人に知ってもらえてよかった。フルーツ魚を商品化していけるよう努力したい」と語った。
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