泡盛のルーツとも ラオスの女性たちが造る「ラオラオ酒」の可能性
「美らラオ」を箱詰めするラオス人女性ら=24日、ラオス(コープおきなわ提供)

 

コープおきなわ(沖縄県浦添市)が産業化支援に取り組む、ラオスの伝統酒「ラオラオ酒」の沖縄への輸出が年明けから始まる。現在はラオス国内で製造・販売し、収益の一部を地域の貧困問題解決などに活用する。県内ではコープおきなわの店舗を中心に販売予定で、初年は7千本を売り上げ目標に掲げる。価格は500ミリリットルで千円程度を想定しており、コープの店舗以外への展開も目指す。

 

ラオラオ酒は米が原料の蒸留酒で、泡盛のルーツともいわれている。ラオスでは家庭内で生産され、計り売りなど個人で売買される。近年は都会から瓶詰めの酒が大量に入り込み、販売が落ち込んでいるという。

 

ラオラオ酒の商品化を目指してコープおきなわは2017年に、ラオス南部のサイー村で酒造りをする女性39人を集めて「ラオラオ酒協同組合」を設立した。18年には製造工場を整備して量産体制を整えた。現地の住民のみで組織を運営するために、読み書きができる女性4人を中心に経営や経理などを指導した。

 

パッケージデザインなどを女性らで考えて瓶詰めし「美らラオ」として商品化した。味の質を保つために、那覇市の久米仙酒造が品質管理などを指導した。ラオスでは1本当たり550円程度で販売し、飲食店やホテルなどを中心に年間8千本を販売した。売り上げの30%は組合員の収入に、20%は内部留保とし、2%は積み立てて貧困問題の解決などに充てる予定。

 

自給自足が主流のサイー村では、1世帯当たりの月収が3千~4千円という。美らラオの工場では、週1回程度の出勤で月に約千円の収入があるため、所得向上にも貢献している。

 

コープおきなわの石原修氏は「これまでただお酒を造って売るだけだったが、瓶に詰めて商品化することで価値が出る。産業の基盤形成や貧困の解決などにつながっている」と話した。 (中村優希)

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