「何をどうすれば…」 市中感染疑い、住民に動揺広がる 消毒液、マスクの入手困難で増す予防への不安
新型コロナウイルスへの感染予防のために街中でマスクを着ける人たち

 

沖縄県内でも感染経路がたどれない“市中感染”の疑いがある3人目の感染者が確認された。これまでに確認されていた2人も当初は接触者リストから漏れており、各方面で対応は後手後手に。感染拡大を避けるために各種イベントの中止が相次ぐ一方、行政が感染予防策とするマスクや消毒液は入手困難な状況が続く。県民が知り得る情報は少なく、不安や動揺を拭い去る視野は開けていない。

 

市中感染の可能性がある3人目の感染者発表を受けて、県内ではさらに動揺が広がった。県民の多くが「感染予防を徹底している」としつつも、市中感染ならば「何にどう気を付けていいか分からない」と不安を募らせている。

 

南城市ガイド「アマミキヨ浪漫の会」の会長・石田英明さん(71)は「県も報道も、もっと詳しい情報を出すべきだ」と強調する。「発生地域など情報が曖昧すぎる。市中感染ならさらに対策が必要なのに、マスクも手に入りづらい状況で、これ以上どう対策すればいいか分からない。とにかく詳しい情報が欲しい」と話した。

 

国頭村奥間区の山城美保子区長(56)は「村内でもマスクをして警戒する人の姿が増え、最近では遠出を控える人もいると聞く。南部からの人の行き来も多いため、北部地域でも感染拡大に対する不安が日に日に高まっている」と語った。

 

沖縄市の糸数朋子さん(29)=公務員=は「感染者はさらに増えるのではないか」と危ぶむ。外出後は手洗いだけではなく、ウイルスの侵入を防ぐためにこまめな水分補給を心掛けているという。「この状況では仕方がないが、ゴルフの無観客試合や相次ぐイベント中止などは寂しい。早く終息してほしい」と願った。

 

石垣市の平良美和子さん(65)=パーラー店長=は「石垣島にも感染者が出た場合、市街地に店も密集しているので一気に広がらないか」と不安げな表情で話す。人が集まる場所には行かないようにしているが「(対策は)免疫力を落とさないようによく寝るぐらいしかない」とため息をついた。

 

宮古島市の友利和夫さん(53)=会社員=は「クルーズ船はしばらく入ってきていないが、連日の報道を見ていたら不安で、宮古まで広がるのも時間の問題ではないかと考えている」と険しい表情を見せる。「とにかくもう、今は消毒やうがいなど自分でできる予防を最大限でするしかない」と話した。

関連カテゴリー: