トイレットペーパー品薄 デマ拡散、県内にも影響
デマ情報が広がり店舗の棚からトイレットペーパーがなくなった=29日、那覇市銘苅のビッグワン那覇店

 

デマが県民の実生活にも影を落としている。新型コロナウイルスが感染拡大する中、トイレットペーパーなど紙製品が店頭で品薄になっている。政府や業界団体は「不足していない」「在庫は十分」と注意喚起しているが、29日現在も店舗の商品棚はガラガラ。買い物客の中には何軒もはしごして商品を探す「トイレットペーパー難民」も登場。人々の不安心理を背景に悪質なデマの“伝染力”が際立っている。

 

「えー」「本当にない」「びっくり」。那覇市銘苅のビッグワン那覇店ではトイレットペーパーを買い求めに来た客の嘆き節が相次いだ。空の棚には「完売」の紙が貼られ、入荷次第店頭に並ぶ旨が知らされている。同店の比嘉崇リーダーは「他の店もないと聞く。今後もどうなるか分からない」と心配する。

 

同店では27日夜頃から急に売れ始め、28日から拍車がかかった。通常はあまり出ない「板チリ紙」の売れ行きもいいという。那覇市内ではほかのドラッグストアやスーパーでも品薄状態となっている。

 

背景には、27日ごろから会員制交流サイト(SNS)で「製造元が中国」「品薄になる」などの投稿が拡散されたことがある。内容はすぐに事実ではないと否定されたが、全国的に買いだめが始まり「品薄」は現実となってしまった。業界団体の日本家庭紙工業会はトイレットペーパーは国内工場で生産され、原材料調達も中国に依存していないとして「需要を満たす十分な供給量・在庫を確保している」と消費者向けに発信。冷静な対応を呼び掛けている。

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