豚熱感染拡大防止に向けてワクチン接種を進める県職員=6日、国頭村内(県提供) 画像を見る

 

うるま市と沖縄市の養豚場で発生が続いた豚熱(CSF)の拡大防止のため、県農林水産部は6日、沖縄本島全域の豚へのワクチン接種を開始した。初日は獣医師(家畜防疫員)9人を動員し、国頭村の養豚農家が飼育する約8千頭の豚に接種した。

 

県は本島全域の230戸を対象に、計23万8508頭にワクチンを接種する。接種期間は2カ月で、5月上旬の終了を見込んでいる。感染のリスクが少ない離島では実施しない。

 

1月8日にうるま市の養豚場で県内34年ぶりとなる豚熱の感染が確認されて以降、これまでに6例9養豚場で計1万1941頭が殺処分となった。玉城デニー知事は広域的な拡大を防ぐため、ワクチン接種の実施を決めた。

 

接種は豚熱の発生農場から離れた北部と南部から接種を進めていく。南部は7日以降に糸満市から始める。中部地域は検査などでウイルスの防除を確認した後に接種する。

 

接種は月~金曜に行い、状況次第で休日も実施する。ワクチン接種にかかる費用は1頭当たり160円で、初回接種にかかる約3816万円は公費で負担する。2回目以降は農家の負担になる。

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